これ、面白くておまいは好きそうだから読んでみればと渡された本。
『ダーリンは外国人』
『ダーリンは外国人2』
わははははははは!
これは面白いや。漫画×エッセイみたいな本で、漫画家の小栗左多里がハンガリーとイタリアのハーフであるトニーとの同居生活をおもしろおかしく、時に鋭く描いている。
本人も書いているが、もちろんただ文化環境の異なるところで育った「外人」だから面白いというだけでなく、トニー個人に重きが置かれている本である。
このトニーさんがめっぽう面白い。
よく、勤勉な外国人はそこら辺の日本人より日本語を知っているとか言われるけれど、トニーも語学がとても好きで日本語も達者。つっこみも日本人が聞くと「はっ」とさせられることがとても多い。
たとえば、
「それはよくわかってるんだけど、あえて言ってるの、あえて」
「どうしてあえるんだろう・・・」
「ぶん殴るってどうして「ぶん」殴るなんだろう・・・」
「・・・音の感じが腕をふった感じがするからじゃない?」
「じゃあ「ずん殴る」とか「どん殴る」とかでもいいんじゃない?」
トニーに洗濯を頼むとき・・・
「ネットに入れた方がいい物はネットに入れてね」
「!! 「ネットに入れた方がいい物はネットに入れる」・・・!?どういうこと!?」
などなど。
うん、活字好きにはこういうのはとても面白いと思いますです。
もちろん、語学だけじゃなくて、他にもトニーの人柄や癖など面白いエピソードや僕らにもとっても役立つちょっとしたこと(ケンカしたときの対処法とか)なんかも盛りだくさん。小栗さんの絵もまたいい味をだしてます。
聞くところによると、この本結構売れてるみたいですね。それも納得の1冊(いや2冊だ)でした。