陽気なピエロのコインロッカー

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2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大前研一編著『企業参謀ノート[入門編]』プレジデント社<29>

ベストセラー『企業参謀』の文字通り入門編。エッセンスのみを抽出していてとても読みやすい。企業経営というのはもちろん複雑で難しいのだけど、実はやらなけらばならないことというのは不変だったりする。ツールに頼るのではなく、そのツールをどう使うか…

辻村深月『鍵のない夢を見る』文藝春秋<30>

第147回直木賞受賞作。辻村深月を読むのはデビュー作以来だったけど、その成長ぶりに驚いた。短編集ということもあるかもしれないけどデビュー作のときに感じた冗長さを全く感じなかった。どの短編もいわゆる「いい話」ではないし後味もけっして良くない。な…

堂場瞬一『ラストダンス』実業之日本社文庫<31>

ドラフト2位で1軍半の捕手樋口とドラフト5位でエースにのし上がった真田。対照的な野球人生を歩み、全く交わることのなかった同期の二人が、ラストシーズンでチームの優勝がかかる一戦で初めて交差する。 堂場瞬一の野球描写はほんとに巧い。特にバッテリ…

石持浅海『玩具店の英雄 座間味くんの推理』光文社<32>

『月の扉』『心臓と左手』に続く座間味くんシリーズの新作短編集。相変わらず石持浅海らしさと座間味くんの切れ味の鋭さが味わえる。ちょっと見方を変えるだけで真相が180度変わってしまうことはミステリでもよくあることだけど、その見方を変えるポイント、…

東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』角川書店<33>

東野圭吾は何を描いてもうまいなぁ。何にも予備知識なしで読み始めたのでファンタジックなお話だとは露知らず。どちらかというとファンタジーは苦手なんだけど、そこは東野圭吾読ませる読ませる。時間と場所のつながりが終盤に行くほど絡まりあってラストに…

8月に読んだ本

2012年8月の読書メーター 読んだ本の数:5冊