第147回直木賞受賞作。辻村深月を読むのはデビュー作以来だったけど、その成長ぶりに驚いた。短編集ということもあるかもしれないけどデビュー作のときに感じた冗長さを全く感じなかった。どの短編もいわゆる「いい話」ではないし後味もけっして良くない。なのに読ませるのは登場する女性たちのリアルさを巧みに描写しているからだろう。いや、ほんと驚いた。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: ハードカバー
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