琴音『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』ライブドアパブリッシング＜８＞

愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ

不思議な魅力のある作品だった。
正直、この作品のテーマ自体はあまり好きではない。虐待、暴力、セックス、官能・・・。
僕的には読んでいてあまり気持ちのいい物語ではない。それでもあまり不快にならずに最後まで読めた。とても硬質な文章が最初は気になったけど途中からは全く気にならなかった。
そして最後のクライマックス。まさにフォルテシモともいうべき独白には圧倒された。
おそらく僕には理解できてない部分も多いのだろうけど、妙に印象に残る作品でした。