2006-08-26 宮部みゆき『模倣犯(一)〜(五)』新潮文庫<58〜62> 読書 今年は大長編に挑戦するぞ!の第一弾。ようやく読みました。 しかし、長い。同じストーリーを違う視点から語っているため、事件の結末がわかっている分、リーダビリティを損なう恐れがあるけれど、そこは宮部みゆきの筆力のなせる技で読ませるには読ませる。物事の表裏の「事実」を見事に描いているといえる。それにしてもやはりやや退屈な場面があったことは否めないのだけど。 でもやはり、最後の100頁はすごかった。なぜタイトルが「模倣犯」なのかずっとわからなかったのだけど、そういうことだったのか。