- 作者: 戸板康二
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: 文庫
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たぶん僕好みじゃないかな、と思って読み始めたんだけど、クラシカルな作品の雰囲気といい硬質な文章といい予想以上に面白かった。
老優中村雅楽の頭の冴えも見事ならば新聞記者の竹野のワトソンぶりも好ましい限り。
だいぶ切望されて全集の刊行となったようだけど、楽しみが増えて嬉しいなぁ。
もっともルビがふってあるにもかかわらず、巻末に収録されている小泉喜美子の講談社文庫版解説を読むまで中村「ガガク」だと思っていたのはここだけの秘密だ。