陽気なピエロのコインロッカー

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木地雅映子『氷の海のガレオン/オルタ』ピュアフル文庫<63>

氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)

氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)

自らを天才だと信じて疑わないひとりのむすめがありました。斉木杉子。十一歳。
――わたしのことです。

というとても印象的な冒頭のフレーズ(「氷の海のガレオン」)も作品の評判もいろいろなところで目にしてずっと気になっていた小説をようやく読む。
もちろんその「氷の海のガレオン」もよかったのだけどどちらかというと書き下ろしの「オルタ」の方が印象的だった。「生きにくさ」を描いたら右に出る者はそうはいないのではないか。近いうちにでるという新刊は必読になりそうだ。