なんとも壮絶な闘病記だ。福島の過疎地域に育ち、上智大学で学び、ビルマ難民の研究で一人で現地の難民キャップに飛び込むほどの活動していた著者が突然、全身の激痛に襲われる。原因不明。病名がつくまで病院をたらい回しにされ、検査では麻酔をすると筋肉が反応してしまうため、麻酔なしで数時間筋肉を削られ・・・。難病と判明した後も想像を絶する現実が待ち受けている。入院が長引くことにより、友人からの援助にも限界がきてしまい、自らが医療難民となった現実に接して自らが研究していた「難民」を救済することの真の困難さ気づいてしまう。
- 作者: 大野更紗
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2012/06/20
- メディア: 文庫
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