陽気なピエロのコインロッカー

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弟の悩み

昨日、弟が部屋にきて本の話になった。
本棚(というより本置き場)に乙一の本が並んでいたのがきっかけ。
弟「オトイチって読んでみたいと思ってたんだよね〜」
兄「いや、オツイチだから!」
弟「あ、そうなんだ」
兄「へぇ、乙一を知ってるんだ。何か読んだの?」
弟「いや、読んだことないんだけどね。本を買いたいと思っても大抵の本は兄貴か親父がもう買ってると思うからなかなか買えないんだよねー」
ああ、弟よ。君にはそんな悩みがあったのね。てっきりおいらとは読書範囲が異なっていると思ってたけどそうでもなかったのかも。
ま、おいらは親父さんが持ってる(だろう)本だろうと気にせず買っちゃうんだけどね。で、ちょっと気になったので聞いてみる。
兄「例えば、どんな作家とか読みたいの?」
弟「乙一とか横山秀夫とか・・・」
そこで、兄は閃く。そして(ちょっとどきどきしながら)聞いてみる。
兄「ねえ、伊坂幸太郎って知ってる?」
弟「あ、そうそう!伊坂幸太郎も読みたいと思ってたんだ!!」
兄「へえええ!伊坂幸太郎知ってるんだ!ねえ、一般的に伊坂幸太郎って有名なの?そこそこ知られてるの?」
弟「いやそんなに有名じゃないんじゃない。」
兄「・・・。(ちょっとどころではなく凹む)」
そうか、そうなのか・・・。でも懲りずに聞いてみる。
兄「じゃあなんで伊坂幸太郎知ってんの?」
弟「『重力ピエロ』読んだら面白かったから」
兄「なにーーー!重力ピエロ読んだの?」
弟「読んだよ」
兄「ねえ面白かったでしょ?面白かったでしょ?すっごく面白かったでしょ?(いや実際はこんなにしつこく聞いてませんが)」
弟「(あくまで冷静に)面白かったっていってんじゃん。『重力ピエロ』の次にでたやつが読みたいんだよねー」
と、ここで会話は中断してしまったのだけど、心の中でもう『アヒルと鴨のコインロッカー』の次に『チルドレン』が出ていてもうすぐ新刊も出るんだよ、とつぶやいていたのでした。