陽気なピエロのコインロッカー

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『ZOO』

ちょっと遅れましたが乙一原作の『ZOO』(→http://www.toei-video.co.jp/zoo/)の試写会感想。

映画化されたのは上映順に「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」「陽だまりの詩」「SO-far そ・ふぁー」そして「ZOO」の5作品。

以下、ミニコメらしきもの。

「カザリとヨーコ」
作品としてはうまくまとまっていたと思う。主演の子がよかった。ちょっと安達祐実に似てたけど。(すごい余談だが「あだちゆみ」の「ゆみ」の漢字に自信がなかったので一応ぐぐってみたらこんなページがあった。ちなみに僕は裕美かと思ってた)
でもスズキさん(吉行和子)とヨーコの交流がもうちょっと欲しかったかな。


「SEVEN ROOMS」
原作では収録作の中で一番好きだった作品。
まあそれなりにグロかったけどこれでもかなり抑えた方なんだろうな。「怖さ」は原作の方が数段も上。映画にしてみるとけっこうツッコミどころが満載だったり。


「陽だまりの詩」
なんとここでいきなりアニメーション作品。
しかしこれがかなりよかった!! 5作品の中ではダントツでこれが好き。
声優もアニメーションもストーリーもそしてこの世界観もかなり好み。これは原作を凌いだかも。


「SO-far そ・ふぁー」
お父さんが杉本哲太、お母さんが鈴木杏樹とキャストが豪華(あとで知ったけど子役の子も『踊る大捜査線2』や『ハウル』に出てるらしい)。
これは原作のストーリーを忘れてたので単純に楽しめた(笑)。この作品は長くするとこれまたツッコミどころ満載になること必至なので短くてよかったかも。なかなかにトリッキーな感じがよかったです。


「ZOO」
うーん、問題はラストのこれなんだよなぁ。
はっきり言って意味わかんなかったなあ。原作読んでたけど。
「かっこよく」撮ろうとしてるんだろーなーとは思ったけれどちょっとだめだめだったなあ。観客を驚かせようとする意図もみえたんだけどあまり成功しているとは言い難かったような・・・。


全体的な感想としては、ストーリーはかなり原作に忠実に撮っているなという気がした。でも5作品で合計119分だから1作品あたり20分程度という時間の縛りが作品をわかりづらくしている部分があるんじゃないかなと思った。
あとは・・・まあ全国ロードショーとかメジャーになるような種の映画ではないかもなとも思ったかな。僕がグロいのが苦手なのもあるかもしれないけど。


それから、2名ご招待だったのだけど金曜の18時という真っ当な社会人には厳しい時間で結局一緒に見に行ったのは「ド、ドラクエをやりたいんだけど・・・」とほざいていた真っ当な社会人ではない(推測)この人不本意ながら強引に引っ張りだしたのでした。