陽気なピエロのコインロッカー

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明日の産経社説が楽しみだ

事の発端は朝日の6日付けの社説『「つくる会」こんな教科書でいいのか』(http://www.asahi.com/paper/editorial20050406.html#syasetu1)。
難しいことはよくわからないけど(笑)、中学生の来年度から使う教科書の検定が行われ「新しい教科書をつくる会」が主導した歴史と公民の教科書が合格して、その内容があまりにも日本を美化しすぎて他国の配慮に欠けるというような内容の社説だ。


これを受けて翌7日付けの産経の社説『教科書問題 驚かされた朝日新聞社説』(産経ニュース)。
いわく、検定に合格した教科書は8社あり、朝日が批判した(つくる会主導の)扶桑社の歴史・公民教科書のみを「集中攻撃」するのはおかしい。いろんな教科書があっていい。「(扶桑社の教科書)だけを排除しようとする朝日新聞の態度こそ偏狭」とある。


そして8日付けの朝日社説。題して『産経社説 こちらこそ驚いた』(http://www.asahi.com/paper/editorial20050408.html#syasetu1)。
朝日新聞はこれまでも「検定はできるだけ控えめに」「教科書は多様な方がよい」と主張してきた。それでも「つくる会」の歴史教科書を批判したのは著しくバランスを欠いていると言わざるを得ないからだ。
産経が扶桑社の教科書を擁護したい気持ちはよくわかる。扶桑社は同じフジサンケイグループだからだ。それどころか産経新聞は過去の社説で「新聞社が教科書づくりに関わるのは初めての挑戦だが読者及び国民の支援を仰ぎ、また批判も受けたい」と書いていた。云々。


すっごいおもしろいんですけど(笑)。

いや、これまでにも朝日と産経は似たようなことをやっていて面白いなあと思っていたんですよね。僕は実家でとっていたのが朝日だったので今でも朝日が一番読みやすく産経は右寄りに感じてしまうのだけれど、やっぱり客観的にみても教科書の内容といい産経は右寄りなんだろうなあ。


で、これにちょっとだけ関連して話は飛ぶ。

昨年の夏、スラムダンクの著者井上雄彦スラムダンク累計1億冊突破を記念して自費で(!)各新聞に一面広告を出した。
面白いのは各新聞にスラムダンクの主要登場人物を一人づつ起用したのだけれどその人選が絶妙だったのだ。

http://www.itplanning.co.jp/slamdunk/np.html


桜木花道の自己中心的なキャラクター、流川のプライドの高さ、赤木の責任感、三井のクールさ、宮城のおちょこちょいなところ、木暮の地味だけど真面目なところ、とそれぞれの新聞のイメージにぴったりなのだ。

今回の社説を読んでこれを思い出してちょっと笑ってしまった。