陽気なピエロのコインロッカー

読んだ本を晒す棚 感想はTwitter:はらかず@kazu7honyomiで

町田康『告白』(中央公論新社)

告白

告白

傑作。やっぱりあれやね、町田康に阿呆を書かせたら天才的やねって熊太郎の声が聞こえてきそうだ。
一般人には阿呆の行動は理解しにくい。まあだから阿呆といわれるんだけど。城戸熊太郎は完全な無頼者で俗に「河内十人斬り」と呼ばれる事件の犯人である。ここにはなぜ熊太郎は人を殺すにいたったかを克明に刻んでいる。熊太郎の人生がここにある。
もちろん熊太郎の行動を正当化するわけではないが(実際、どうしようもない奴でもあるのだ)、なんというか魂の叫びが聞こえるようだった。
しっかし、この本、新聞連載されていたものの単行本化なんだけど連載は415ページまででその後は書き下ろしなのだ。連載で読んでいたとしたらこの415ページで止められた日らたまったものではないと思ったのは僕だけ?



ふー。つかれたので残りは次回。また来週!


以下はこれまでさぼっていたもの。