陽気なピエロのコインロッカー

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『密室の鍵貸します』東川篤哉(光文社カッパノベルス)

密室の鍵貸します (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)

密室の鍵貸します (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)

実は本書を読む予定ではなかった。というのは、同じ著者の最新刊『交換殺人に向かない夜』が評判よさげなので読み始めたのだ。しかし読み始めてすぐ、この作品がシリーズであることに気付く(>もっと早く気づけよ)。もちろん、おそらく単体でも楽しめる作品なのだろうけど、読んでいると気になる人物や事件がでてきて、あわててこのデビュー作に戻ったという次第。
東川篤哉はアンソロジーで読んだことはあったけど本としては初読み。本格作品を軽妙洒脱に、という感じだけど、ちょっと無理に笑わせようとしていて失敗しているところもけっこうあったかも。ただ、本格としては新鮮さこそないけれど、ものすごくよくできていると思った。登場人物もなかなか魅力的だったし、『交換殺人』(これがシリーズ第4弾らしい)まで追いかけてみよう。