陽気なピエロのコインロッカー

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池上永一『シャングリ・ラ』(角川書店)<1>

シャングリ・ラ

シャングリ・ラ

ニ段組、約600頁の大作。
SFというジャンルに詳しくないのだけど、たぶんSFの王道ともいうべき近未来物語なのだろう。とにかくボリュームを感じさせる大作だった。それに大長編にふさわしい大団円。とても面白かった。
面白かったんだけどもともとSFが苦手な僕には「こんなのあり得ない!」とすぐ思ってしまうところがいくつもあってそれが興をそいだかな。よくもわるくもドラゴンボール的な感じを受けてしまった。いやドラゴンボールも好きなんだけどね。つまるところ「面白いけれど僕が読みたいような小説ではない」ということになっちゃうのかも。
これって完全にこの作品に非があるわけじゃなくて読み手である僕に問題があるよなあ。