- 作者: 中町信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2005/04/25
- メディア: 文庫
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この作品は1982年に発表された長編第6作『散歩する死者』の全面改稿版。そして『模倣の殺意』で初めて中町信を読んで度肝を抜かれた僕としては、待ってましたの第2弾だ(とはいえもう第3弾の『空白の殺意』がでちゃってるわけだが)。
一読、ヤラレタ!
うーむ、すごい。すごいぞ。どれくらいすごいかというと、プロローグとエピローグに挟まれて4つの章「事件」「追及」「捜査」「真相」があるのだけれど、「真相」の章を読んだとき、あまりに驚いてその「意味」がわからなかったくらいだ。「事件」「追及」の章までもどっておさらいしてしまった。僕がまだミステリ初心者な部分もあるのだろうけど、初読でこのトリックがわかる人はまずいないのでは。これぞ推理小説のための推理小説。本格推理小説ファン必読の一冊といえるだろう。