- 作者: 藤原正彦,小川洋子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/04/06
- メディア: 新書
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小川洋子が『博士の愛した数式』を書く際に「小説を書くうえで初めて」取材した相手が藤原正彦その人だったそうだ。それが縁でできた対談をこれまた本に起こしたもの。
数学に関しては「大リーガーと少年野球の補欠選手」という二人だが、この対談を読んだ僕は生まれたての赤ちゃんほどの知識もないくらい数学が苦手。
それでも「数学は美しい」とよく目にする。僕には関係ない話だと思っていたけど本書を読んでその「美しさ」の一端を覗くことができた。ほんとにこの美しさってのは神様がいるとしか思えない。とはいえ『博士の愛した数式』以上に数式やら公式やら定理とか出てきて(当たり前か)、ものすごく簡単に書いてあるんだろうけどやっぱり僕は途中でドロップアウトして正解だったと首肯するばかり。まあそんな藤原大先生が「日本人は日本語の小説をたくさん読め」とおっしゃってるんだから僕はひたすら小説を読みたいと思いますです。