- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/10/20
- メディア: 単行本
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普段、読むと決めている本の予備知識はできるだけ入れないようにしているのだけど伊坂幸太郎の本はなかなかそういうわけにはいかない。やっぱりある程度は入ってしまう。
だけど、この本は予想外の展開だった。
ここまで政治色が強いものだとは予想だにしなかった。もちろん「政治色が強い」といっても著者の政治観が全面に押し出されているわけじゃないし、何かしらの政治観を押し付けるような話では全くない。あとがきでは「ファシズムや憲法などがテーマではない」と明記されてもいる。(小道具や飾りでもないとも書かれているが)
でも。
率直に言うと僕の好きなタイプの作品ではない。
ただ、好みではないということと面白くないということは別の話だ。けっしてつまらなかったわけじゃないし、いつもの伊坂節も健在で(むしろ力強さを感じたくらい)楽しむポイントはたくさんあった。
んー、政治とファンタジー色が合わなかったのかなぁ。