- 作者: 中山可穂
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/06
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中山可穂といえば山本周五郎賞受賞作の『白い薔薇の淵まで』を読んで衝撃を受けてその後、2,3冊読んだだけだったけれど、今回は久々に魂をもってかれました。
何がすごいって、著者がこの作品を身を削るように書いたことがひしひしと伝わってくること。頭じゃなくて体で読む感じ。どっぷりはまってしまうので何度電車を乗り過ごしそうになったことか。
ケッヘルというのはモーツァルトのすべての曲に作曲順に振られた番号のことらしいけどそんなことまったく知らなかった僕でもまったく問題なく楽しめた。こういう作品をモーツァルトを聞きながら読んでみたい。
それにしても、激しく、そして狂おしい中山可穂ワールド、ぜひご賞味あれ。