陽気なピエロのコインロッカー

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青山七恵『ひとり日和』河出書房新社<23>

ひとり日和

ひとり日和

第136回芥川賞受賞作。
なんでも芥川賞選考会では石原慎太郎村上龍が絶賛したとか。
母の都合で20歳の知寿が遠い親戚の71歳の吟子さんの家に居候することになり、その春夏秋冬が描かれる。決してつまらなくはなかったけど、読書中ずーっと知寿の性格が悪いようにしか思えなかったのは何故。悪いといっても悪意があるわけではないのに。村上龍によると「嘘のない自立を描いた」とあるのだけど、ふーんそんなもんかなって思ってしまうのでした。