陽気なピエロのコインロッカー

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連城三紀彦『黄昏のベルリン』文春文庫<89>

黄昏のベルリン (文春文庫)

黄昏のベルリン (文春文庫)

前から読みたかった作品が復刊ということで読む。連城作品は初体験。
改行もなしでいきなりの場面転換(それもニューヨーク、東京、ベルリン、などなど)が多用されるなど、かなり読み応えがあり、それでいて、展開も二転、三転。その筆力に圧倒された。「運命」に翻弄されるアオキの「事実」ではなく「行く末」は夢にまで出てくるぐらいの衝撃的。