陽気なピエロのコインロッカー

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今野敏『リオ―警視庁強行犯係樋口顕』新潮文庫<41>

リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)

リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)

読み始めてどうも違和感を感じると思ったら、やはり初刊は1996年だった。今から12年前か。捜査方針なんかは今とはちょっと隔世の感が。
それはともかく、今野敏はリーダビリティが高い。どんどんページが進む。最近の『隠蔽捜査』『果断』に比べると若干の物足りなさは感じるけれど、これらを踏まえて今の今野敏があるのだろう。主人公の樋口顕の造形は特にそれを感じる部分があって面白い。
続くシリーズ『朱夏』『ビート』も楽しみ。