陽気なピエロのコインロッカー

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陳舜臣『枯草の根 陳舜臣推理小説ベストセレクション』集英社文庫<29>

『炎の絵』に続くベストの第2弾。
表題作「枯草の根」は第7回江戸川乱歩賞受賞作。
ぼくは知らなかったのだが、陳舜臣の陶展文シリーズは本格推理もののシリーズとしは有名らしい。今回の本は表題作を含めてすべて陶展文ものだったが、一気に陶展文のファンになってしまった。推理小説としてのレベルも高いだけでなく、深みのある面白さなので、他の陶展文の長編も読みたくなった。こういうときにこういうベスト本の解説で収録外のシリーズもの明細が載っているのはほんとにありがたい。