陽気なピエロのコインロッカー

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横山秀夫『64』文藝春秋<40>

64(ロクヨン)

64(ロクヨン)

警察小説の第一人者、横山秀夫の久々(7年ぶり!)の新作。7日間しかなかった昭和64年に起きたD県警史上最悪の事件である翔子ちゃん誘拐殺人事件から14年。広報官の三上は刑事部と警務部の確執の狭間で葛藤しつつ記者との攻防、そして家族の問題も抱えながら14年前の事件の真相に迫っていく。 横山秀夫らしい緊迫感あるれる大作だ。独特の心理描写や終盤の驚愕の展開も健在。久々にD県警シリーズを読み返したくなった。