陽気なピエロのコインロッカー

読んだ本を晒す棚 感想はTwitter:はらかず@kazu7honyomiで

最近読んだマンガたちの感想

ダーリンの頭ン中 英語と語学

ダーリンの頭ン中 英語と語学

ダーリンは外国人』シリーズの姉妹編。『ダーリンは外国人』では主にトニーの人柄や共に生活する中での着眼点の面白さをピックアップしていて、自他共に認める語学マニアであるトニーの語学に関するウンチクをまとめたら面白いかもなあ、と思っていたのだけどまさに今回は「語学」とか「言語」にスポットが当てられている。
でも出てみると『外国人』の方が面白かったりするから読者は勝手なものだ(笑)。まあでも面白いけど。母音の前の「the」は「ジ」とは読まない、とかは日本の英語教育の根本を覆すようなものもあり(笑)。
個人的には前々から疑問に思っていたこと、日本人がアメリカに行けば姓名が逆になるけどアメリカ人が日本に来ても姓名が逆転しない(たとえば松井秀喜は「ヒデキマツイ」になるがトム・ハンクスが日本で紹介されてもハンクス・トムとはならない)といったことにも触れていたのだけど疑問の提示だけで終わってしまったのは残念だった。長年の疑問が解消するかと思ったのに。
でも、日本語の「あいまいさ」や「受身の多さ」などは納得納得。「「と」はずるい」なんかは目からウロコでした。


失踪日記

失踪日記

うわっ、本当にこれは壮絶すぎる。
著者が突然の失踪から自殺未遂、路上生活、復帰してからもアルコール中毒、強制入院までのことをめちゃくちゃ面白く書いているけど、驚くべきことにこれがすべて実話だということだ。
なんか、ほんと、人間て紙一重なんだな、って思ってしまった。
しかし実話だけあってリアルだよなあ。路上生活よりも僕は後半のアルコール中毒の方が恐ろしかった。酔いをさますために酒を飲む、幻覚を消すために飲む、眠れないから飲む・・・。酒をあまり好きではないことでこんなに良かったと思ったことはないですよ。

路上生活にしたって、漫画自体はおもしろおかしく書いてあるけれど実際のことを想像したら全然笑えない。さらに、奥さんが漫画のアシスタントをしていただけあってリアルに思い出したくないことは書かないという徹底ぶり。
吾妻さんはこの漫画を書いているということは元気にしているはずで、それだけですごいほっとするぞ。

DEATH NOTE (6) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (6) (ジャンプ・コミックス)

この漫画1冊読むのに2時間くらいかかったしまった。なんて熟読が要求される漫画だろう。しかしこの主人公たちは頭が良いねえ。羨ましい。読んでいてこっちの頭がついてってるかどうかとても不安なんですが(笑)。
さて、物語は一気にクライマックスの感へ。でも、実はネタバレをみちゃったので先を知ってるんだよね。この6巻はものすごいところで終わってしまったのだけどこの先どうなるんだろう。どきどき(一応)。