柳広司『吾輩はシャーロック・ホームズである』（小学館）＜４＞

吾輩はシャーロック・ホームズである (小学館ミステリー21)

これも「夏目漱石が自分のことをシャーロック・ホームズであると思い込んでしまう」という変わった作品。
ホームズ物をほとんど読んでいないのに楽しめるのかという懸念もあったんだけどそれなりに楽しめました。でもやっぱり読んでいたら楽しさ倍増、いや三倍増ぐらいなんだろうなあという記述が端々に。さらに読了後に知ったのだけど夏目漱石について詳しい人はもっと楽しめたらしい。うーん、僕はきっとこの本の楽しさの半分も味わえてないんじゃないかと思うと悔しい限り。でも本格推理小説としても面白かったですよ。