陽気なピエロのコインロッカー

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永嶋恵美『一週間のしごと』(東京創元社)<6>

一週間のしごと (ミステリ・フロンティア)

一週間のしごと (ミステリ・フロンティア)

初めて読む作家さん。それなのにちょっと油断してしまった。
なんとなく、だけれど装幀とか帯の惹句「本日の拾得物、人間の子供ひとり。」「事件絡みの子供を抱えて東奔西走、恭平の長い長い一週間が始まった!」とかからの印象から日常の謎っぽいミステリ小説のイメージがあったのだ。
読み始めてみても高校生が主人公だし、とても読みやすくてライトノベル的な感じがしていた。ところがどっこい、あれよあれよという間にダークでシリアスな方向へ・・・。
後になって今までの著書をちらっと調べてみてら社会派とは言わないまでもけっこうシリアスな展開が多そう。
というわけで意外な展開に驚きつつもリーダビリティの高い面白い作品でした。でももうちょっと軽い作品も書けそうだし、読んでみたいな、とは思った。