陽気なピエロのコインロッカー

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2017年8月に読んだ本

<37>伊吹有喜『カンパニー』新潮社 ★4
リストラ部署へ異動後、バレエ団に出向した主人公。公私とも危機の中バレエ団に必要とされ、またバレエに魅せられる。レッスン、パッション、カンパニー。

カンパニー

カンパニー


<36>宿野かほる『ルビンの壺が割れた』新潮社 ★4.5
もう一度読みたいけど、二度と読みたくない物語。秀逸。最後の一文の衝撃は過去最高。二度目は全く違う物語になること必至。

ルビンの壺が割れた

ルビンの壺が割れた


<35>深水黎一郎『午前三時のサヨナラゲーム』ポプラ社 ★3.5
興味深い短編集だが、優劣の差が大きい(笑)。好みの問題もあるけど「もうひとつの10・8」は傑作と思われ。

午前三時のサヨナラ・ゲーム

午前三時のサヨナラ・ゲーム


<34>山本巧次『開花鐡道探偵』東京創元社 ★4.5
巧い。時代設定も絶妙だし謎も人物も魅力的。これはシリーズ化希望。

開化鐵道探偵 (ミステリ・フロンティア)

開化鐵道探偵 (ミステリ・フロンティア)


<33>燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』新潮社 ★2
表現も陳腐だし、内容もストーリーも響かず。これは単なる世代間格差なのか。。。

ボクたちはみんな大人になれなかった

ボクたちはみんな大人になれなかった


<32>池井戸潤『アキラとあきら』徳間文庫 ★5
リーダビリティの高さといいストーリー展開といいさすが。中盤のハイライトにはしびれた。


<31>福ゐ行介『シロガミ』高齢者住宅新聞社 ★3.5
自費出版本。増大する社会保障費に抜本的な対策を取らなかった場合の近未来小説。貢献死というお国のために死ぬという選択をすると「シロガミ」が届く世界の悲哀を描く佳作。
https://www.koureisha-jutaku.com/wp-content/themes/twentysixteen/img/book/sirogami.jpg