陽気なピエロのコインロッカー

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竹内志麻子『夢みるうさぎとポリスボーイ』(集英社文庫コバルト)<7>

夢みるうさぎとポリスボーイ (集英社文庫―コバルトシリーズ)

夢みるうさぎとポリスボーイ (集英社文庫―コバルトシリーズ)

今やそのキャラクターとともに文壇に強烈なインパクトを残している岩井志麻子のデビュー作である。先日のオフ会で浮世亭風流24号。さんからの頂き物。
そして何を隠そう僕にとっては初コバルト文庫である。
読んでみて思ったのは予想通りの「コバルトっぽい」小説だなあと。いい悪いは別にして思春期の女の子の妄想みたいな物語の展開。
岩井志麻子の著作は「ぼっけえ、きょうてぇ」しか読んでいないけれど、その原点のカケラも見当たらなかったような気がする(笑)。
小説の技術的なことに不満もあるのだけれどそういうことも含めて感情が全面にリアルに出ているんだと思う。
小説としては僕の読みたいようなものではなかったけれど、僕は「岩井志麻子のデビュー作の初版」という古書的な面を重視するという捻くれた本癖があるので(笑)24号。さんにはとても感謝してます。ありがとうございました!