陽気なピエロのコインロッカー

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石持浅海『顔のない敵』光文社カッパノベルス<66>

顔のない敵 (カッパ・ノベルス)

顔のない敵 (カッパ・ノベルス)

まさしく、待ちに待った石持浅海の「対人地雷シリーズ」連作集だ。
僕が待ちに待った、というのは、この連作集の表題作「顔のない敵」が『本格ミステリ04』に収められていて政宗さんの企画http://www2.odn.ne.jp/masamune-q/note/taishotanpen04.htmlで、文句なしの1位票を投じたからだ。
そしてこの連作集だが、本格ミステリとしてもその表題作が目立たないくらい佳作揃いだった。連作集としても作品間の繋がりがとてもよかった。
でも、諸手を上げて絶賛できないのは石持浅海の考えようによっては殺人を肯定しかねない作風なんだよなあ。うーん、好みの問題かもしれないけど、難しいなあ。