ご存知ヤクルトスワローズの古田敦也がブログを始めている。→http://blog.so-net.ne.jp/atsuya-furuta/2005-02-27
プロフィールによると野球ばかである僕はもちろんチェックしていたのだけれど、最近はそのブログで古田さんの読書の話なんかがでてきてる。これまたプロフィールによると読書ばかな僕にしてはとっても嬉しいんである。
ちなみに古田さんが今キャンプに持参したのは福井晴敏『6ステイン』と浅田次郎『オー・マイ・ガアッ!』である。何気に『6ステイン』は先を越されている。しかもしかも奥田英朗の『空中ブランコ』を人に勧めていたというではないか。
さて、その古田さんが読もうとしているのが沢木耕太郎の『深夜特急』だ。前に僕のミステリにはまったきっかけは真保裕一『奪取』だと書いたけれど、そもそも僕を読書好きにしたのは沢木耕太郎の『深夜特急』だったりする。
この作品に出会ったときに僕は20歳前後だったのだけれど、沢木耕太郎が『深夜特急』の旅に出たのがたしか26歳で、漠然と26歳という年齢に憧れを抱いたことを覚えている。
去年26歳になったときにそのことを思い出したけれど、何事もなく26歳ももうすぐ終わろうとしているのだが。
それから沢木耕太郎の著作はそのときでていたものはエッセイも含めてほとんど読んだと思う。で、出会ったのが『一瞬の夏』という作品だ。
『一瞬の夏』は、沢木耕太郎がカシアス内藤というボクサーとともに夢を追うノンフィクションの傑作だ。当然ながら僕が読んだときには作品で描かれているカシアス内藤のその後の人生があるはずで(なにしろ今から25年も前の話だ)、読了後には彼がその後どういう人生を歩んだのかが気になってしかたがなかった。絶対に続編があるはずだと本屋をさがしたりしたけれど見つけられずに気になったままだった。
最近、カシアス内藤のその後を知ることができた。それは書店でこの本を発見したからだ。
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やはり彼はその後も壮絶な人生を歩んでいたようだ。
夢が実現しようとするといつも彼の前に困難が立ちはだかる。今回ももう少しでボクシングジムが開設するというときに病がみつかった。それでも彼は今もジム開設に向けて戦っている。
すっかり何を書こうとしていたが忘れていたが『深夜特急』も大好きだけれど『一瞬の夏』もすばらしく、そして熱くなる小説ですよ!ということがいいたかったんである。