陽気なピエロのコインロッカー

読んだ本を晒す棚 感想はTwitter:はらかず@kazu7honyomiで

佐藤賢一『二人のガスコン(上)』講談社文庫<10>

二人のガスコン〈上〉 (講談社文庫)

二人のガスコン〈上〉 (講談社文庫)

さあ、佐藤賢一だ。
ずっと追いかけてきた作家だけどこの三分冊のボリュームに恐れをなし(笑)、手が伸びなかったのだけど、一念発起、ついに読み始めた。
元々、この『二人のガスコン』が単行本で出版された当時、佐藤賢一をして「この作品を書くために作家になった」と言わしめた作品で、そんなのもう、面白くないわけないのだ。
で、読み始めたんだけど・・・途中までは退屈で退屈でしょうがなかった。ガスコンの1人はあのダルタニャンだというのに、いまいちのめり込めない。
ところがどっこい、さすがは佐藤賢一。200ページあたりから一気に物語が動きはじめてからはページを捲る手が止まらなかった。
このままつまらなかったらどうしよう、という危惧も杞憂に終わって一安心。さあ、次は2巻だ。