陽気なピエロのコインロッカー

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山本賞、三島賞

第19回山本周五郎賞候補作が決定。以下の5作。

  • 『永遠の旅行者(上・下)』橘玲(画像は上巻)

永遠の旅行者 (上)

永遠の旅行者 (上)

スープ・オペラ

スープ・オペラ

安徳天皇漂海記

安徳天皇漂海記

Op.ローズダスト(上)

Op.ローズダスト(上)

終末のフール

終末のフール

第19回三島由紀夫賞候補作が決定。以下の5作。

ポーの話

ポーの話

LOVE

LOVE

どうで死ぬ身の一踊り

どうで死ぬ身の一踊り

少女@ロボット

少女@ロボット

  • 「恋愛の解体と北区の滅亡」前田司郎

「群像3月号」収録。未単行本化


感想。
山周賞は意外な展開。橘玲阿川佐和子は全くのノーマーク。唯一の新潮社が阿川佐和子なのもびっくり。まあ宇月原も伊坂も新潮社出身だけど。パッとみると伊坂幸太郎が固いとおもうんだけどなあ。
三島賞古川日出男にびっくり。そうくるか。本読みさんの間でめちゃくちゃ評判のいい『ベルカ、吠えないのか?』よりも僕は『アラビアの夜の種族』の方がよっぽど傑作だと思うのだけど。ちなみにいしいしんじは話題の最新作『雪屋のロッスさん』ではなくて新潮社の本なのね。
しかしこっちはなんといっても西村賢太を推したい。けっぱれ。

思いっきり余談だけど、昨年の山本賞受賞作家垣根涼介の『ワイルド・ソウル』最近文庫化されて(ちなみにこの作品は傑作だ)、帯や内容紹介に「三賞受賞作」*1と書いてあるのが「三島賞受賞作」にみえてしょうがない。ちょっとまぎらわしい(のは俺だけか)。

*1:大藪春彦賞吉川英治新人賞、日本推理作家協会賞三賞を受賞している