- 作者: 岡崎武志,山本善行,カバーイラスト=石丸澄子
- 出版社/メーカー: 工作舎
- 発売日: 2008/06/24
- メディア: 単行本
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お二人の読む本と僕が好んで読む本はほんのちょっとくらいしかかぶらないんだけど、面白い面白い。最近は古本屋めぐりなんてとんとご無沙汰なんだけど、本好きなら「わかるっ!」と叫びたくなること数多。
例えば
「本棚をずっと目で追う行為が、本を読んでるという感じ」
とか
「読むということのなかには、古本の場合には、目次を見たり奥付を見たり、出版社を見た背表紙を見たり、見返しをいかに使っているかとか・・・」
などなど。僕の場合、新刊書店や新刊でも同じことが言えるような・・・。
また、新・詩集入門のところでは、多くの詩が引用されていてすごくよかった。詩集を読むことなんて皆無なのに。
まあかといって詩集を集めようとまでは思わないんだけど。
たぶん引用されている中でも一番短いけれど、印象に残った詩をひとつ。
塀越しに掌ほどの日のひかりが落ちる、
太陽だつて気がつかないにちがひない
この遺物(わすれもの)を私は珍重してゐる。
(百田宗治『偶成詩集』椎の木社、1927年より)