陽気なピエロのコインロッカー

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きれいになる

今月の「本の雑誌」を読んでいたら穂村弘さんの連載「棒パンの日常」の中に「うわー、いいなあこれ」と思うフレーズに遭遇。
以下、孫引き。

幼い頃、鏡をのぞきこんでいるといつも父に叱られた
「女の子は鏡をみるんでのうて、本を見て、きれいになるんぞ」
「本を読んで賢くなる」ならわかるが、「きれいになる」って?しかし、そう言うとき父の目はいつも真面目だった。
「嘘でない。お父さんはようけ生徒を教えてきたけど、「きれいやなあ」と思う子は、みな、鏡や見んと本を見よう子やった。」

(『海の人形』入谷いずみ)

穂村さんは「あまりにも本を読み過ぎると(中略)お化粧品を買うお金で本を買ったり髪を梳かす時間で本を読んで」しまうからきれいから遠ざかるのではないかと思う一方で、
「お洒落のことしか頭にないコスメマニアの女子高生がきれいでも、なんというか、そこには夢がないのだ」という。
うーん、同感!!