陽気なピエロのコインロッカー

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第41回文藝賞の選評を読む。

『文藝 2004年冬季号』(http://www.kawade.co.jp/bookdata/bookdata.asp?ISBN=4309976883)で第41回文藝賞の選評を読んだ。
選考委員は角田光代斉藤美奈子高橋源一郎田中康夫の4氏で、受賞作は山崎ナオコーラ人のセックスを笑うな』と白岩玄野ブタ。をプロデュース』の2作だったのだが、両作ともタイトルがものすごいので気になっていたのである。

で、選評を読んでみたら、なんと4氏全員が絶賛の嵐。
田中康夫が「嫉妬するほどの才能」といったかと思えば、斉藤美奈子は「小説は年に数冊しか読まないよ、という若者にも届くのではないか」「セカチュウで泣いてないで、これを読んで笑いなさい」とまで書いていた(意訳)。
高橋源一郎は「選考時間の半分以上、タイトルとペンネームの話をしていたんじゃないか」と言って「山崎ナオコーラペンネームとタイトルだけで授賞したいとおもって読んだが内容もタイトルに負けずにすごくよかった」(意訳)と書いていたし。

うーん、どんな装丁になるかわからないけど、とりあえず買ってしまいそうだ。
これだけタイトル褒められてればよくある「刊行にあたりタイトル変更」ということもないだろうな、きっと。