陽気なピエロのコインロッカー

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セントルイス・カーディナルス、ナ・リーグ優勝!

やったー!
田口壮オフィシャルサイト(http://www.taguchiso.com/index.htm)の田口の日記はとても面白くて(野球の話ももちろんだけどその他の話題も豊富。さすが関西人だ)更新を楽しみにしているのだけど、優勝の話題よりも今日の日記で次の一文を目にしてあることを思い出した。

野球は先発してなんぼ、毎日試合に出なければ意味がない、と考えているひとがどれだけ多いことでしょう。

僕は、高校時代、もろにそう思ってました。

高校野球の練習試合は大抵、1日に2試合します。午前と午後に1試合づつ。で、まあ午前の1試合目がレギュラーの試合、2試合目が控えの試合みたいな感じなわけです。
自慢話になっちゃいますが、僕は下級生の頃から試合に出させてもらってました。で、3年の時は1試合目に出てたわけです。1試合目に出た選手は普通は2試合目は裏方若しくは軽い練習をするのが通常。
が、僕のポジションは控えがいなかったのです。いや、いるにはいたのですが、その、自分で言うのもなんですが、ちょっと実力差があった。
で、そんなチーム事情で2試合目も試合に出てたのです。

当時の僕としては、これが気に入らなかった。だって、疲れるじゃないですか(おい)

で、とある日。試合と試合の合間のお昼を食べ終わったあと、部室でこう言ってしまったのです。

「あーあ、次の試合だりーなーー」

僕としては、まあ思いっきり本音ですね。
が、チームにもう一人2試合とも出る選手に突然怒られました。

「お前、試合に出たくても出られない奴がいるのに、みんなの前でそんなこと言うなよ」

そう、部室には控えで出られない選手もいたわけです。
その一言は僕にとってとても衝撃でした。「試合に出たいのに出られない」感覚というのが僕の中には全くなかったのです。ちょっと考えれば当たり前のことなのに。

思えばその控えの選手は練習が終わった後も最後まで居残り練習をしてるような奴でした。それまでは「よく頑張るなあ〜」と思っていただけで、「試合に出るための努力」なんて思いつきもしなかった。
なんて鈍感な男なんだろう、とどれだけ反省したことか。

彼は結局、肩を故障して3塁ランナーコーチとして夏の大会に出場。チームが打力で勝ちあがったため朝日の地方版に彼の囲み記事が載ったときはチームみんなで喜びました。


ただ、その記事に「肩の故障がなかったらレギュラーだったかもしれない」とコメントしてたことに対しては一発殴っときましたが(笑)。
ちなみに彼とは今でも一緒に草野球をやって仲良しですよ?


うわ、すっげー脱線しましたが、そんな話はおいといて、田口です。

今夜は、その25人の中に入るまで、どれだけの紆余曲折があったか思い出しつつ、勝利をかみ締めました。

このメジャーのプレーオフ25人に入ることがどれだけ大変なことか。
たとえば、同じくプレーオフに出場したロサンゼルス・ドジャースのチーム勝ち頭である石井一久ですら入れなかったのです。

そしてワールドチャンピオンチームの25人だけがチャンピオンリングをつけることを許されるのです。日本人で、チャンピオンリングをもっている選手はまだいないはず。
頑張れ田口!

そうか、ワールドシリーズカーディナルスが勝つとバンビーノの呪いはまだ続くことになるのか。