発表されました。今回もちょっと早めですね。
芥川賞候補作
- 青山七恵「ひとり日和」(『文藝』秋号)
- 佐川光晴「家族の肖像」(『文学界』12月号)
- 柴崎友香「その街の今は」(『新潮』7月号)
- 田中慎弥「図書準備室」(『新潮』7月号)
- 星野智幸「植物診断室」(『文学界』9月号)
直木賞候補作
- 池井戸潤『空飛ぶタイヤ』(実業之日本社)
- 荻原浩『四度目の氷河期』(新潮社)
- 北村薫『ひとがた流し』(朝日新聞社)
- 佐藤多佳子『一瞬の風になれ』(講談社)
- 白石一文『どれくらいの愛情』(文藝春秋)
- 三崎亜記『失われた町』(集英社)
芥川賞に関しては久しぶりの候補、佐川光晴が大本命ですね。過去の候補作品も確かそんなに評価は低くなかったはずだし。対抗はやはり文学界の星野智幸か。三島賞・野間文芸新人賞も受賞している実力派だし。
対して直木賞。
今回は候補作が発表になる前は荻原浩と恩田陸くらいしか名前が思い浮かばなかったけれど、なんと『中庭の出来事』が落選。恩田陸はよっぽど直木賞に縁がないらしい。
ってことで、本命は荻原浩、といいたいところだけど、北村薫は反則でしょう!まだ対象なのかよ、とびっくりです。だったら真保裕一・・・もごもご。
まあ、荻原浩と北村薫が中心になるのではないかと。で、びっくりしたのが佐藤多佳子。三分冊(しかも刊行時期が異なっている)で候補になるって異例じゃないかと。受賞は難しい気がするけど、候補になったことがすごい。
三崎亜記は前作からの成長が問われるので評価が楽しみ。白石一文は今回マスコミの一番の話題になりそう(受賞したら初の親子受賞−父親は白石一郎)。しかも元文藝春秋の社員ですしね。
もっといえば双子の弟白石文郎も小説家。
そして今回のダークホースは池井戸潤。この作品の評価が受賞作の行方を左右する気が。
とまれ、今回は人気も実力もある作家ばかりなのでどれが受賞しても納得できそう。