陽気なピエロのコインロッカー

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2016年11月に読んだ本

<45>宮下奈都『羊と鋼の森』文藝春秋★4.5羊と鋼の森作者: 宮下奈都出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/09/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (43件) を見る<44>三菱総合研究所『IoTまるわかり』日経文庫★4IoTまるわかり (日経文庫)作者…

2016年10月に読んだ本

<41>橋本卓典『捨てられる銀行』講談社現代新書★4.5捨てられる銀行 (講談社現代新書)作者: 橋本卓典出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/18メディア: 新書この商品を含むブログ (11件) を見る<37〜40>和田竜『村上海賊の娘(一)〜(四)』新潮文…

2016年9月に読んだ本

<36>塩田武士『罪の声』講談社★4.5罪の声作者: 塩田武士出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/08/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (25件) を見る<35>三津田信三『怪談のテープ起こし』集英社★3.5怪談のテープ起こし作者: 三津田信三出版社/…

2016年8月に読んだ本

<33>グレッグ-モーテンソン、デイヴィッド-オリヴァー-レーリン『スリー・カップス・オブ・ティー』サンクチュアリ出版★3スリー・カップス・オブ・ティー (Sanctuary books)作者: グレッグ・モーテンソン,デイヴィッド・オリバー・レーリン,藤村奈緒美出版社/メーカー: サンク…

2016年7月に読んだ本

<27>村田沙耶香『コンビニ人間』文藝春秋★4コンビニ人間作者: 村田沙耶香出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/07/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (71件) を見る<26>竹本健治『匣の中の失楽』講談社文庫★3.5新装版 匣の中の失楽 (講談社文庫)…

2016年上半期に読んだ本

<24>黒川博行『後妻業』文春文庫★4.5後妻業 (文春文庫)作者: 黒川博行出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/06/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (12件) を見る<23>渡辺優『ラメルノエリキサ』集英社★3.5ラメルノエリキサ作者: 渡辺優出版社/メー…

2015年に読んだ本

<51>深緑野分『戦場のコックたち』東京創元社★4.5戦場のコックたち作者: 深緑野分出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/08/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (28件) を見る<50>早坂吝『虹の歯ブラシ 上木らいちの発散』講談社ノベルス★2.5虹…

2014年に読んだ本

<44>連城三紀彦『連城三紀彦 レジェンド傑作ミステリー集』講談社文庫★3.5連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集 (講談社文庫)作者: 連城三紀彦,綾辻行人,伊坂幸太郎,小野不由美,米澤穂信出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/11/14メディア: 文庫この商…

2013年下半期に読んだ本

尾崎英子『小さいおじさん』文藝春秋<36>小さいおじさん作者: 尾崎英子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/10/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る池井戸潤『ようこそ、わが家へ』小学館文庫<35>ようこそ、わが家へ (小学館文庫)作者: 池…

2013年上半期に読んだ本

近藤史恵『エデン』新潮文庫<22>エデン (新潮文庫)作者: 近藤史恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/12/24メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (20件) を見る石持浅海『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』祥伝社ノンノベル<…

横山秀夫『64』文藝春秋<40>

64(ロクヨン)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/10/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 75回この商品を含むブログ (120件) を見る警察小説の第一人者、横山秀夫の久々(7年ぶり!)の新作。7日間しかなかった昭和64年に起きたD県警…

上橋菜穂子『獣の奏者 3探求編』講談社文庫<41>

獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)作者: 上橋菜穂子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/10メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (28件) を見る完璧なファンタジー小説だった「獣の奏者」の闘蛇編と王獣編に予定されていなかった続編を書くの…

上橋菜穂子『獣の奏者 4完結編』講談社文庫<42>

獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)作者: 上橋菜穂子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (29件) を見るエリンの物語も本当に最後を迎えた。人と相容れぬ獣との愛情溢れる物語のこの結末は、決…

本城雅人『嗤うエース』幻冬舎文庫<43>

嗤うエース (幻冬舎文庫)作者: 本城雅人出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/10/10メディア: 文庫この商品を含むブログを見る小さいときから抜群の身体能力と野球センスをもった浪岡龍一。極貧生活から人気球団のエースへ昇りつめた浪岡に野球賭博の疑惑が…

近藤史恵『はぶらし』幻冬舎<44>

はぶらし作者: 近藤史恵出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/09/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る十数年ぶりにかかってきた学生時代の友人・水絵からの電話。離婚して働きながら子育てをしていたがリストラにあって就職活動のため一週…

三浦しをん『神去なあなあ日常』徳間文庫<38>

横浜の高校生平野勇気が卒業後に親と先生に「就職先」として送り込まれたのは携帯の電波も通じない三重県山奥の神去村。仕事は林業。最初は逃げ出すことばかり考えていた勇気だが、次第に自然を相手に生きていく神去村の「なあなあ」(ゆっくりとした、落ち…

角幡唯介『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』集英社文庫<39>

大学の探検部に所属していた著者が出会った1冊の本。そこにはチベットを流れるツアンポー川を巡る冒険が描かれていた。強烈に惹きつけられた著者は名だたる探検家が挑戦したものの、そこに人跡未踏の「空白の五マイル」が存在することを知り、単独でツアン…

鯨統一郎『ドラゴンリップ 刑事・竜めぐみの体当たり捜査』双葉ノベルス<36>

時々ものすごい発想と傑作を生み出す鯨統一郎だけど、この作品は可もなく不可もなくといったところか。。。女性刑事はそこそこ魅力的ではあるけれど、推理に真新しさもなく。次作に期待しよう。ドラゴンリップ 刑事・竜めぐみの体当たり捜査 (FUTABA NOVELS)…

三浦明博『五郎丸の生涯』講談社<37>

大きな秋田犬「五郎丸」の飼い主たちにまつわる連作短編集。飼い主たちが五郎丸に関わるようになったきっかけ、あるいは離れることになる事情が描かれるのだが、そのそれぞれの事情(あるいは苦悩)がとても印象的。そんな中、凛としてたたずむ五郎丸の姿が…

10月に読んだ本

2012年10月の読書メーター 読んだ本の数:2冊

上橋菜穂子『獣の奏者 ?闘蛇編』講談社文庫<34>

いやぁ、これは参った。素晴らしい。ファンタジーは苦手なのに打ちのめされてしまった。異世界の物語であるのにこの圧倒的なリアリティ。いろんな偶然はあるんだけど、それもこのエリンという少女の運命と思うとストンと胸に落ちる。もう序盤から涙流れたよ…

上橋菜穂子『獣の奏者 ?王獣編』講談社文庫<35>

なんと過酷で壮絶な人生を著者はエリンに課したのだろうと思ってしまう獣の奏者第2弾。もうこれは完全に大人向けのファンタジーだ。大人でさえ目を背けたくなるような場面や人間の醜い部分まで真正面から描ききっている。その中でも自分の存在意義を見出だそ…

9月に読んだ本

2012年9月の読書メーター読んだ本の数:2冊

大前研一編著『企業参謀ノート[入門編]』プレジデント社<29>

ベストセラー『企業参謀』の文字通り入門編。エッセンスのみを抽出していてとても読みやすい。企業経営というのはもちろん複雑で難しいのだけど、実はやらなけらばならないことというのは不変だったりする。ツールに頼るのではなく、そのツールをどう使うか…

辻村深月『鍵のない夢を見る』文藝春秋<30>

第147回直木賞受賞作。辻村深月を読むのはデビュー作以来だったけど、その成長ぶりに驚いた。短編集ということもあるかもしれないけどデビュー作のときに感じた冗長さを全く感じなかった。どの短編もいわゆる「いい話」ではないし後味もけっして良くない。な…

堂場瞬一『ラストダンス』実業之日本社文庫<31>

ドラフト2位で1軍半の捕手樋口とドラフト5位でエースにのし上がった真田。対照的な野球人生を歩み、全く交わることのなかった同期の二人が、ラストシーズンでチームの優勝がかかる一戦で初めて交差する。 堂場瞬一の野球描写はほんとに巧い。特にバッテリ…

石持浅海『玩具店の英雄 座間味くんの推理』光文社<32>

『月の扉』『心臓と左手』に続く座間味くんシリーズの新作短編集。相変わらず石持浅海らしさと座間味くんの切れ味の鋭さが味わえる。ちょっと見方を変えるだけで真相が180度変わってしまうことはミステリでもよくあることだけど、その見方を変えるポイント、…

東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』角川書店<33>

東野圭吾は何を描いてもうまいなぁ。何にも予備知識なしで読み始めたのでファンタジックなお話だとは露知らず。どちらかというとファンタジーは苦手なんだけど、そこは東野圭吾読ませる読ませる。時間と場所のつながりが終盤に行くほど絡まりあってラストに…

8月に読んだ本

2012年8月の読書メーター 読んだ本の数:5冊

大野更紗『困ってるひと』ポプラ文庫<26>

なんとも壮絶な闘病記だ。福島の過疎地域に育ち、上智大学で学び、ビルマ難民の研究で一人で現地の難民キャップに飛び込むほどの活動していた著者が突然、全身の激痛に襲われる。原因不明。病名がつくまで病院をたらい回しにされ、検査では麻酔をすると筋肉…